アブストラクト(11巻13号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道運動に関する研究補遺 食道内圧変動を中心として 第3編 食道壁下部のAuerbach's Plexusの変性に関する実験的研究
Subtitle :
Authors : 坂西昭夫, 堺哲郎
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部外科数室
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 13
Page : 933-940
Year/Month : 1963 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「1) 緒言」食道のAchalasiaはThomas Willis1)が始めて報告した疾患で, その病因についても種々の説が唱えられてきたが, Rake2)がAchalasia症例の食道下部の挾窄部にAuerbach's Plexusの変性を認めて以来, Achalasiaの病因は確定したかの如く見えた. 併しながらAuerbach's Plexusの変性を起す原因は未だ不明であり, 且つ変性の範囲も狹窄部に限局しているのではなく, 更に上部の拡張している食道にも及んでいることが判明している. このAuerbach's Plexusの変性が, Achalasiaの原因であるか, または拡張による結果であるかについては前報告8)に詳述した様に諸説のあるところであり, 現在何れとも決定していない. 私はこの点を究明する目的で, 犬及び猫の噴門より下部食道にかけてDeloyers3)の方法に従つて5%Phenolを注入してAuerbach's Plexusを破壊し, Achalasia類似の状態を作り, これを長期に亘つて飼育したものと, 正常対照動物, 及び人間のAchalasia症例についてレ線検査, 内圧検査, 組織検査の面から比較検討を加えたのでその成績を述べる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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