アブストラクト(11巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 外科的侵襲と肺血管外液相の変動に関する研究
Subtitle :
Authors : 森碧, 福田保
Authors(kana) :
Organization : 順天堂大学医学部第1外科学教室
Journal : 日本胸部外科学會雑誌
Volume : 11
Number : 7
Page : 660-674
Year/Month : 1963 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」外科手術, とくに胸部外科手術の術後合併症として, 肺水腫は最も恐れられるものの一つであり, その成因, 発生機序, 治療について多数の研究がなされている. 一般に肺水腫の直接の成因と考えられている因子は, 1)肺毛細管圧の上昇, 2)肺毛細管濾過面積の増加, 3)肺毛細管の透過性の亢進, 4)血漿膠質滲透圧の減少, 5)肺リンパ管流の障碍, 6)肺胞または問質液の膠質含有量の増加, 7)肺間質内液圧の変動などである1). 教室では数年前より外科手術後の急性肺水腫について, 種々の角度から研究をおこなつてきたが2)3)17)64), 著者はとくに肺毛細管透過性と関連して, 肺の細胞外液量の変動に注目し, 肺血管外液量を計測する新しい方法を使用して, 肺毛細胞, 血管壁を含めての肺間質を一括してその水分量を生体において直接測定した. そして肺水腫のみならず, 胸部外科手術後, および輸液, 出血などともなうこの液相の変化を検討した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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