アブストラクト(12巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 楔入肺動脈造影像よりみた外科的心疾患における末梢肺血管床に関する研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 藤原巍, 砂田輝武 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 岡山大学医学部第2外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 12 |
Number : | 1 |
Page : | 44-66 |
Year/Month : | 1964 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」最近外科領域においても肺高血圧症に関する関心が高まり, とくに心臓外科の進歩により心疾患における肺循環の病態生理の分析も複雑化して来た. Fowler1), Dexter2), Wood3)は肺高血圧症の発生機序について種々の立場から分類を行つているが, 彼らの分類も臨床的見地から要約すればHalmagyi4)ののべたように, 肺性心, 僧帽弁狭窄症, 左右の短絡の3つが主な発生の原因であり, これらの血行動態上の要因を肺血流量の増加, 血管抵抗の増大, 流出の障害の3つに求めている. しかし血行力学的に肺動脈圧は血流量と血管抵抗の積として表わされるから, 短絡を有する先天性心疾患における肺動脈圧の亢進は肺血流量の増大がその根本原因ではあるが, 2次的におこる肺血管床減少による肺血管抵抗の変化が主にその発生に関与している. また僧帽弁狭窄症においても, 左房圧の上昇による逆圧効果が直接の原因であるが, 肺毛細管圧が25mmHg以上になると肺動脈の狭小化による肺血管抵抗の増大がその主因となつて来る. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |