アブストラクト(12巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 選択的血管心臓撮影法によるFallot氏四徴症の研究
Subtitle :
Authors : 都築正和
Authors(kana) :
Organization : 東京大学木本外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 3
Page : 167-197
Year/Month : 1964 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」Fallot氏四徴症に対する根治手術を行なうためには, その異常を術前に形態学的に検討することが必要である. 心臓カテーテル法, 心電図32), 心音図33)などはこれらの異常を知る手段として極めて有力ではあるが, 形態学的研究という面からみるとあくまでも間接的な手段にすぎず, 術前施行し得る臨床検査法としては血管心臓撮影法が最も直接的である. Fallot氏四徴症の解剖学的検討は古くから行なわれて来たが, 1937年Castellanos1)により始められ次いでRobb, Steinberg等2)3)により臨床的に広く用いられるようになつた経静脈性血管心臓撮影法, 1947年以来のChavez等4)による選択的血管心臓撮影法等により検討が加えられ, 諸外国に於いては多くの報告5)~17)がみられる. 一方本邦に於いては血管心臓撮影法は装置及び検査自体に相当の経費を要することなどから心臓カテーテル検査に比較すると相当遅れていることは否めない事実であり, 紹介記事18)~29)を除けばまだ少数の報告30)31)をみるに過ぎないが最近Fallot氏四徴症に対する根治手術適応決定に際しての検査としてますます重要性を加えてきた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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