アブストラクト(12巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 低分子Dextran(Rheomacrodex)使用による体外循環に関する臨床的研究
Subtitle : 臨床研究
Authors : 西村正也, 大石喜六
Authors(kana) :
Organization : 久留米大学医学部西村外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 4
Page : 281-286
Year/Month : 1964 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」最近吾国に於ても心臓外科の発達は著しく, 特に人工心肺装置による体外循環法は種々の心臓疾患の根治手術を可能ならしめた. しかし体外循環はあくまでも非生理的な血液循環であり, 特に複雑な心奇型の手術に際しては長期間の体外循環を必要とし, その結果生体に種々の影響を及ぼす事は避けられない. 吾々は数年前より体外循環が生体に及ぼす影響とその対策に関し種々検討11)を重ねて来たが, 之等生体に影響を及ぼす因子中, 未梢循環(Microcirculation)の不全が最も重要な因子である事が分つた12). 又生体の体温を20℃又はそれ以下に下降せしめて, 酸素消費量を減少せしめ生体代謝を低下し手術を安全に行う目的で, 最近体外循環急速冷却法が行われる様になつた. しかるに体外循環中の末梢循環不全は体温低下に伴い増強される事も分つた13). そこでその対策を検討し, Antisludging effectを有する低分子Dertran(Rheomacrodex)が体外循環中の末梢循環不全の改善又は予防に有効である事を知つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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