アブストラクト(12巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 拍動流による体外循環の研究 とくに拍動式人工心の構造ならびに性能について |
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Subtitle : | |
Authors : | 泉武, 中山恒明 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学医学部中山外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 12 |
Number : | 7 |
Page : | 699-727 |
Year/Month : | 1964 / 7 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」近来外科領域に於て, 体外循環はかなり広範囲に使用されている. しかしながら, 生体の心・肺機能を完全に機械的に代行し得る代用臓器としての人工肺, 及び人工心の出現は末だに程遠いものがある. 即ち, 現在使用されている人工心肺装置は主として動力的に制御を施行した輸血装置であり, 且つ酸素化装置であるといえよう. 従つて, 人工心により維持されている体外循環中の血行動態は生体にとつて異常なものであり, 非生理的な状況下におかれているものと考えねばならない. 現在臨床で広く使用されている動脈ポンプは殆ど拍動を持たない性能のものであり, かつ主として臨床的な実用面にもとづいて作製されたものであるという理由から, 動脈内においては非生理的な所謂定常流の形をとつている. 1950年Gibbon1), Kantrowitz2)が動物実験に, 1951年にDennis3)が心房中隔欠損症の臨床例に挑戦し, 1953年Gibbon75)により成功例の報告をみた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |