アブストラクト(12巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 乳癌の術前照射に関する研究
Subtitle :
Authors : 岩塚迪雄, 中山恒明
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部中山外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 8
Page : 729-747
Year/Month : 1964 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第I章 緒論」「第1節 緒言」乳癌に対する永続治癒の成績は, 年々向上の一途を辿つており, 数年以前迄の5年生存率で, 50%以上を数える報告者は数少いものであつたが, 現今では, 我々の数室の如く(表1), 60%を越す報告も稀ではなくなつている. それは, 先ず第1に, こゝ数年来の幾多先人による癌啓蒙運動が効を奏し, 徐々にその成果をあげている為であつて. 就中, 他の癌に比して比較的手に触れ易い乳癌では, その目覚しい永続治癒率の向上も首肯出来るところである. しかも, 乳癌に於ては, 麻酔その他の進歩によつて, 手術死亡率は殆ど皆無に近く, 又, 根治手術の遂行も比較的可能なので, 近い将来, 早期発見早期手術の施行により, 90%以上の永続治癒率を得る事も到達可能と思われる. 然しながら, 未だ癌に対して無知の者も数多く, 又, 癌の永続治癒率を100%にする為に, 更に積極的な対策である治療の面にも心を至さねばならないのは, 我々の務めである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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