アブストラクト(12巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 人工弁の移植-とくに僧帽弁を中心として- |
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Subtitle : | 綜説 |
Authors : | 高橋雅俊, 工藤武彦, 古川欽一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京医科大学 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 12 |
Number : | 9 |
Page : | 791-801 |
Year/Month : | 1964 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「〔I〕 まえがき」機能の廃絶した心臓弁膜を何かで代償させようとする試みは, 既に今日のような人工心肺の出現以前に行われていたが1)2)3), これに対して生体組織を用うるか合成材質を用うるかの問題も未解決のように思われる. 前者は移植後の萎縮や硬化, 石灰化などの欠点があるが, 合成材質に一抹の不安がある現時点においてなお有利とする考えがある. Bigelow一派4)はこれによつて人工弁に劣らぬ成績を報告しており, また最近はBerghuisら5)も僧帽弁を対象とした. Homotransplantationの実験で, 9例の長期例中3例は極めて良好で, 他はMS, MIを呈したが軽度であつたと報告している. Hufnagelも彼の人工弁を作製する以前は動物実験において同種弁を胸部大動脈に移植しているが, 臨床的に同種弁を得ることは困難であり, 機能的な弁として生体に全く類似性のないBall Valve6)7)を作製するに至つた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |