アブストラクト(12巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 冠不全の外科的療法に関する実験的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 大沢一博, 麻田栄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪医科大学外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 12 |
Number : | 11 |
Page : | 907-923 |
Year/Month : | 1964 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」近年欧米では狹心症, 心筋硬塞などによつて死亡する者が多く, わが国においても生活方式の欧米化とともに漸次これらの疾患が増加している. この非可逆的な老化現象ともいうべき冠循環不全は内科的療法によつては多くの成果が期待されないので, 積極的な外科的治療が考慮されるようになつたのはけだし当然であろう. 1961年Jonnescoの交感神経切除術に端を発し, 1933年にはBlumgartが新陳代謝を減じて心臓負荷を軽減させようとして甲状腺摘出術を考案した. しかしこれらの手術は間接的ないし姑息的療法の域を脱せず, 本疾患の本態である心筋の乏血状態の改善には寄与しえないのみか, かえつて悪影響をよぼす結果ともなつた. それで1930年以降は冠動脈の狹窄ないし閉塞によつて乏血状態に陷つている心筋の血行状態を改善すべく, いわゆるmyocardial revascularizationというアイデアの術式が相ついで考案実施されるに至つた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |