アブストラクト(12巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 冠動脈心疾患の外科療法に関する実験的研究 内胸-冠動脈吻合術と冠動脈Patch Grafting |
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Subtitle : | |
Authors : | 別府俊男, 榊原仟 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医科大学外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 12 |
Number : | 11 |
Page : | 924-960 |
Year/Month : | 1964 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1編 内胸-冠動脈吻合術 第1章 緒言」 冠動脈心疾患とは, 主として冠動脈の病的狹窄乃至閉塞による心筋虚血状態から生ずる急性, 又は慢性の心機能不全と解釋される. しかし, 臨床的に最も多いのは, やはり冠動脈硬化に基因する心筋硬塞と, 所謂典型的発作を伴う狹心症で, これら総てを包括する. 冠動脈硬化症の死亡率は年々増加の傾向があり, 心血管病の死亡数の67~68%に当つている. 臨床的に狹心症発作の既往歴のあるもの7,400人の遠隔成績でも, 2年後生存は75%, 4年後58%, 5年以後には50%に減少する1)といわれ, 所謂Angina decubitusの状態で長く臥床を余儀なくされるものも多い. また, 冠動脈硬化症の最終段階である心筋硬塞についても最初の発作後3年を経過した生存率は70%, 5年後55%, 10年後には30%に激減する2)といわれている. かような死亡率の増大は, 最近問題となつて来た成人病の中の1つとして冠動脈硬化症が重要視されて来ている所以である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |