アブストラクト(12巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 上大静脈症状群
Subtitle : 綜説
Authors : 和田達雄, 松本昭彦, 田中茂樹, 貴邑健司
Authors(kana) :
Organization : 横浜市立大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 12
Page : 961-974
Year/Month : 1964 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒論」上大静脈症状群は上大静脈あるいは両側腕頭静脈の閉塞, 上行大動脈-上大静脈瘻などによつてひき起される症状群である. 血管病の診断およびこれに対する外科的治療法のめざましい発達は, 近年この疾患に対する研究と興味を強く促している. 血管外科的検査法, レントゲン学的検査法,病理学的検査法, その他一般臨床検査法により術前すでにその閉塞部位, 程度, 側副血行の成立状態, 病因等を診断するのに現在では余り困難はないが, 一方その治療法の面に目をむける時に必ずしも予後は良好とはいえず, なお一層の研究, 進歩が望まれるのである. 上大静脈症状群はその原因は様々であるが, 本稿では上大静脈の閉塞という面にに主眼をおいて論じてみたい. 「歴史」文献的にはFischer1), Ehrlich, Ballon&Graham2)によれば1806年Corvisartの上大静脈狹窄例, 1819年Marjolinの上大静脈完全閉塞例など, かなり以前より上大静脈の閉塞を記した論文がみられる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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