アブストラクト(12巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 結核切除肺の臨床病理学的研究 第1報 空洞に関する「レ」線像及び切除肺病理所見との不一致について |
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Subtitle : | |
Authors : | 下田俊胤 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 日本専売公社東京病院呼吸器科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 12 |
Number : | 12 |
Page : | 975-991 |
Year/Month : | 1964 / 11 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「1) 緒言」肺結核症に対する化学療法の進歩に伴い, 結核病巣所見の急速な改善を見るようになり空洞所見に対しても化学療法のみで空洞消失例を多数認めるようになつた. 所謂Therapeutic target pointに達し得る速度の大きい例も多く見られ, 外科的処置を行わずに治癒せしめ得たと考えられる例も屡々である. しかし空洞発現例でいかに適当な化学療法を行い空洞消失を示す例に於ても, 切除肺の検索によると小空洞残存又は小原1)の報告例の如き充実空洞が多く見られ, 尚感染源としての様相を呈し, 化学療法の空洞病巣治癒判定については「レ」線学的に甚だ困難であり, 空洞消失例の予後判定及び後治療にもまだ研究すべき点が少くないと考えられる. この観点より切除肺の肉眼的病理所見を中心として「レ」線所見との不一致に関し比較研究を行つたので報告する. 2)研究材料 埼玉県立小原療養所に於て昭和29年6月より同32年12月迄, 総入所患者833名で, 胸部手術患者273例があり, その症例の年令別性別構成は表1に示すとうりである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |