アブストラクト(12巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 上大静脈移植に関する実験的研究-とくに各種血管縫合糸の影響について-
Subtitle :
Authors : 桝岡進, 麻田栄
Authors(kana) :
Organization : 大阪医科大学外科学款室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 12
Page : 1004-1020
Year/Month : 1964 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」肺癌を始めとする胸腔内悪性腫瘍の浸潤や癒着によつて, 更には縦隔炎, 血栓性静脈炎等に起因する瘢痕性収縮や大動脈瘤の圧迫等の原因によつて, 上大静脈に狹窄ないしは閉塞を来たし, いわゆる上大静脈閉塞症候群を呈する症例に遭遇することは決して稀ではない. しかし, 従来よりかかる上大静脈閉塞症候群に対して積極的に静脈移植あるいはby-pass graftingが行なわれた症例は極めて少なく, そのまま放置するか, 血栓ないしは瘢痕組織を除去するか, あるいは縦隔の減圧をはかる手術を行なう等の消極的手段がとられて来たにすぎない1)2). これは静脈移植そのものに種々の問題点があり, 未だ臨床的に完全に実施しうる段階に達していないことに原因があるとみてよいであろう. 近年, 実験的に静脈移植, 就中上大静脈移植の研究が数多くなされるようになり, その成績も漸次向上しつつあるが, なお移植血管の閉塞を来たしたという報告が多い3)4)5).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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