アブストラクト(12巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Thrombelastographによる超低体温麻酔時の凝血機能に関する研究
Subtitle :
Authors : 村井正元*,**, 瀬田孝一*, 米沢利英*
Authors(kana) :
Organization : *岩手医科大学第一外科教室, **岩手医科大学麻酔学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 12
Page : 1021-1043
Year/Month : 1964 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」現在臨床面に広く応用され, 好成績を修めている低体温法の臨床的応用は1939年Smith and Fay1)が治療の目的で癌患者を冷却した事に始まり, 次いで1941年Dill2)やTalbott3)4)の精神分裂症患者に低体温法を施行したとの報告等が臨床応用の始めと老えられている. 動物実験に関しても1936年頃より既に関心がもたれ5), 以来低体温法の可否が多くの学者によつて論じられて来た6)~9). この低体温法を心臓手術に適用したのは1949年Mc Quiston10)11)がFallot氏四徴症の短絡手術時に応用したのが始まりであり, 1953年Lewis and Taufic12)によつて年来の心臓外科医の夢である無血野における心房中隔欠損症の直視下手術に成功を見, その後開心術に対する一手段としての低体温法の一時代が礎かれるに至つた. 然し一方種々検討された結果として体温の下降に応じて代謝が低下し, 血流遮断も延長されるとの理論上の利点も実際上温血動物ではかかる条件は人工的に作り得ず, 安全限界は30℃前後との概念が一般に支配的であつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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