アブストラクト(12巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気象と肺切除の出血量
Subtitle : 症例報告
Authors : 日下部暘, 竹内十一郎, 田中益雄
Authors(kana) :
Organization : 神奈川県立長浜療養所外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 12
Number : 12
Page : 1044-1052
Year/Month : 1964 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「まえおき」生体の諸現象と気象変化とは, 古来, 密接な関係があるものと考えられ, 最近にいたり気象学や医学の発展にともなつて, 諸疾患の発症や出血と気象変化との関連性について, いくつかの研究が発表されてきた. 著者は肺切除の出血量と気象変化との関係について検討し, 興味深い2, 3の新知見をえたので, こゝに報告する. 「研究対象および研究方法」 本研究の対象は, 1955年2月から1961年12月までの間に, 神奈川県立長浜療養所で行なつた肺切除865例(肺葉切除および肺区域切除例のみとし, 合併症を生じたものは除外した)であり, 性別にみると男610例, 女255例である. 同期間の気象変化は中央気象台発行の印刷天気図1)および神奈川県気象月報2)によつて観察し, 天気図の分類は大谷氏らの著書3)にもとずき, 横浜地方気象台職員の御協力によつた. 1. 出血量の分類法‥著者は既報4)のごとく, 肺切除時の出血量を左右する主な因子は, 性と胸膜癒着の程度とであることを明らかにしたので, つぎのような分類法をとつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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