アブストラクト(13巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 人工僧帽弁移植に関する研究
Subtitle :
Authors : 浅水良夫, 高橋雅俊
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 13
Number : 1
Page : 34-54
Year/Month : 1965 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言ならびに文献的考察」近年, 高分子学および電子工学の発展に伴い, 医学分野之の応用が拡大され, いわゆる人工内臓として臨床応用之の段階に到達した. すなわち, 人工心肺の使用により修復不能と思われる高度な弁膜症に対しては人工弁の移植が考慮されるようになつた. このようなreplacement heart surgeryの開発によつてその治療範囲は著しく拡大されようとしている. Kay1)の報告によると開心術を行つた弁膜疾患々者の中, 僧帽弁で15%, 大動脈弁で50%の例が弁機能として高度の荒廃を示し, これらの症例に対し人工弁移植の手段が必要であるとのべている. このような人工弁移植の発端は1951年Hufnagel2)による大動脈弁移植によつて光明を見出され, 以来今日迄多数の研究者により種々検討されて来た. すなわち, Lam3)のaortic homograftの大動脈への移植につづいて, Litwak4)は大動脈弁と肺動脈弁のhomograftを移植したが線維性硬化を示し, その他Absolon5), William6), らにより続けられたが, これらは何れも同種或いは自家組織を用いた研究で, 何れもvalve cuspの変性, 線維性硬化による組織変化によりvalve failureを起したり, 或いは手技上の難点で障壁があつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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