アブストラクト(13巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 上大静脈移植の実験的研究
Subtitle :
Authors : 古元嘉昭, 砂田輝武
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部砂田外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 13
Number : 1
Page : 55-74
Year/Month : 1965 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」肺癌, 縦隔腫瘍などの胸腔内悪性腫瘍, 大動脈瘤および慢性縦隔洞炎等により上大静脈の慢性狹窄あるいは閉塞をきたし, 頭部, 頚部および上肢の静脈圧上昇, ついで上体の浮腫, 胸水の貯溜をきたす, いわゆる上大静脈症候群は日常比較的しばしばみるものであるが, 有効な治療法もなくただ保存的な対症療法にあまんじている現状である. 最近このような症例に対しても手術適応を拡大しようとする傾向にあり, これには上大静脈の切除, 再建という本格的な外科的操作が根治治療上重要な課題となつてきた. このような問題に関する実験的研究は1948年Gerbode1)2)らによる右心房上大静脈吻合実験に始まり, 彼らはその短絡路形成の技術的に可能なことを示した. 1955年Deterling and Bohnslay3)は同種大動脈を移植し, 大動脈の壁の厚さおよび弾力性が技術上縫合しやすく目的に合致するとして, その移植材料としての優秀性を報告し, 1957年Riberi and Moore4)も自家大動脈移植, 特に内皮化された自家血管組織が移植材料としての適性を有することを述べている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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