アブストラクト(13巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 重症筋無力症に対する胸腺手術の臨床的研究
Subtitle :
Authors : 香川謙, 槇哲夫
Authors(kana) :
Organization : 東北大学医学部槇外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 13
Number : 4
Page : 299-313
Year/Month : 1965 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. まえがき」重症筋無力症と胸腺腫との関係は1901年Weigert1)以来論じられて来た所ではあるが, 現在なお, 本症と胸腺又は胸腺腫との直接的な関係は充分に解明されていない. 胸腺手術は初め胸腺肥大による乳幼児期の気管・食道閉塞に対する治療として行われた2)が, 1911年Sauerbruch3)はバセドウ氏病を伴つた本症に対し治療の目的で胸腺剔出を行ない, Haberer4)も1918年に同様の経験を報告した. その後1936年Blalockが本症に対する治療として胸腺腫剔出を行ない, その効果を発表5)してから本手術は広く行なわれるようになり, 欧米においては既に多数の報告をみている. わが国では1940年田代6)が最初に本症の手術例を発表して以来, 少数例の報告7)~21)があるのみで, この分野における研究はかなり立遅れていると言えよう. 著者は本症の19手術例を経験し, 1例の手術死亡例もみず, しかも概ね術後良好な経過を辿つているので, それらの経験をもととし, 本症の外科臨床に関する2, 3の知見を述べてみようと思う.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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