アブストラクト(13巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 拍動流体外循環に関する研究 特に血液有形成分に対する影響 |
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Subtitle : | |
Authors : | 秋元駿一, 中山恒明 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学医学部中山外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 13 |
Number : | 9 |
Page : | 867-891 |
Year/Month : | 1965 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」1953年J.H.Gibbon17)が人工心肺装置を用いて心臓手術の臨床例に初めて成功して以来, 既に10年を経過した今日, 人工心肺装置並びに運営に種々改良が加えられ, 最近では短時間の体外循環は一応保証されるようになつた. したしながら, これをつぶさに観察吟味すると, なお幾多の本質的諸問題が残されている2)23)26)37)38)39)40)49). 例えば, 体外循環の施行時間並びにこれの開心術適応にはなお可成り厳しい限界があり, 多少ともこれを侵すとき患者は屡々強い循環不全や腎障害に斃れる. これはC.W.Lillehei15)らが提唱しているように原疾患の種類や修復法にも大きく左右されることは勿論であるが, 現在の人工心肺装置並びに導管系が生理的機構から, なおかなりの隔りがあり, いわゆる生理的な循環を保持できないことに基因するところが極めて大きい. 人工心肺装置使用開心術の黎明期, 先人の努力は“先ず生存者を得るため”人工肺の研究に傾倒された観があり一方人工心肺には血液注入装置の延長といつた考え方が支配的であつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |