アブストラクト(13巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 原発性肺肉腫の一症例と文献的考察
Subtitle : 症例報告
Authors : 林周一*, 石川創二*, 大野満*, 板谷久雄*, 山崎忠光*, 福田芳郎**, 吉井恒雄**
Authors(kana) :
Organization : *順天堂大学第1外科教室, **順天堂大学第一病理学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 13
Number : 9
Page : 947-952
Year/Month : 1965 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」肺に原発する肺肉腫は非常に珍らしく, 今日に於ても欧米の胸部外科医ですら1例報告程度の症例しか持つていない. 従つてその頻度は誠に少く8.000肺腫瘍に1例とか7.000肺腫瘍に1例とか云われている. Dyson等はアメリカ文献を調査して66例の肺肉腫を集計しているが, この中にはmesotheliomaの4例を含んでおり, 本来mesotheliomaは内胚葉を発生母地とする腫瘍であるので, 肉腫に含めるべきでなく, 従つてその数は更に少なくなる. 本邦例を調べると1891年貴家氏が報告した原発性肺肉腫に初まり今日迄40例は越えないと思われる. 吾々は文献上, 確実と思われる肺肉腫30例を集計した. 吾々も最近原発性肺肉腫の1例を経験し, 術前すでに細胞診で肺肉腫の診断をほぼ確定することが出来たので報告すると共に, 文献についても考察してみたい. 症例 38才 女子(医師) 昭和38年11月上旬頃より全身倦怠感があり心膜炎と診断されて治療を受けた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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