アブストラクト(13巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 患側肺動脈閉塞による制癌剤投与 |
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Subtitle : | |
Authors : | 鈴木寧, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 13 |
Number : | 10 |
Page : | 995-1003 |
Year/Month : | 1965 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒論」制癌剤の効果は, Tumor-Host Relationに関聯し, 副作用が大きければ, 腫瘍組織そのものに対する効果が期待されても中止しなくてはならない. しかし, 短時間に出来るだけ大量の制癌剤が投与出来るならば, 当然副作用もなく, かつ腫瘍組織に対して多大の効果をあげうると考えられる. Creechら1)2)3)は, これを体外循環による局所潅流法で試み, Klopp4)らはPolyethylene管の動脈内挿入留置の方法で制癌剤を投与した. これらの方法は, 本邦においてもいくつか報告されているが5)6)7), 投与法の煩雑さや, 薬剤の全身への漏洩による副作用が解決すべき問題として残されている. 著者は1960年来, 共同研究者尾形, 米山らとカフ附心臓カテーテルを用い, 患側肺動脈主幹を閉塞, 制癌剤を注入し腫瘍組織に対して直接一定時間連続して高濃度で作用せしめる投与法を試みた8)(図1のb). この場合問題になることは次のごとくである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |