アブストラクト(13巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺結核症に対する肺切除に同時併用せるOsteoplastic Thoracoplastyの検討 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 鈴木宏*,**, 赤倉一郎* |
Authors(kana) : | |
Organization : | *慶応義塾大学医学部外科教室, **国立松戸療養所 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 13 |
Number : | 10 |
Page : | 1004-1021 |
Year/Month : | 1965 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」近年重症肺結核の外科療法が積極的に行われるようになり, 同時に薬剤耐性患者が増加する傾向になつてきたため, 肺切除後の合併症防止の対策は, 肺機能の温存とともに重要な問題となつている. これら問題解決の一つとして, 肺切除後の肋膜死腔の可及的速やかな消滅は, ゆるがせに出来ない要件であることについては, すでに諸家の報告にみられるところである. 一般に死腔の大きさが小さく残存病巣を認めない場合は, 残存肺の再膨脹並びに転位のみで死腔は閉鎖され, 病巣悪化の心配はないが, 肺切除範囲が広く, 死腔が大きい場合には, 肺切除後の死腔処理を最も合理的に行う必要がある. 肺切除後の死腔を閉鎖する方法の中で, 今日一般に行われているのは追加胸成術である. この方法は肺切除後の死腔の状態や臨床経過により, 胸成術追加の要否を決定すればよい, という利点はあるが, 肺切除後2~3週間経過してから行われるため, その間に合併症を起し易いこと, 手術が2回になること, 肋骨切除量が大きくなることなど不利な点が考えられる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |