アブストラクト(13巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 低体温血流遮断時脳波の観察 第II編 脳波を指標に吸入エーテル濃度を調節した低体温直視下心臓内手術例の検討
Subtitle :
Authors : 坂口昭五, 橋本義雄
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部第1外科学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 13
Number : 11
Page : 1059-1088
Year/Month : 1965 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言並びに文献的考察」低体温法は, 戦慄並びに心室細動などの欠点があり. 遮断を伴う心臓手術を目的とする揚合は, 冷却, 加温に時間を要するわりに血流遮断に制限があり, したがつて複雑な心内操作は困難である. しかしきわめて安価で簡便であり, 特に使用血液も少ないなどの利点があり, 短時間の血流遮断ですむ純型肺動脈弁狭窄症, 心房中隔二次口欠損症などを適応に選べば, 今日なお有用な方法である. 今日までの低体温法による心臓手術についての報告のうち, 血流遮断限界, 麻酔方法並びに脳波8)9)11)14)20)21)23)31)33)35)36)37)38)43)45)~47)55)56)59)62)65)67)69)76)~79)83)88)89)99)100)101)102)104)106)についての文献的考察は, 既に前編において述べたので省略するが, こゝでは主として臨床手術にさいして現在行われている麻酔法を紹介し, 考察を加えてみたい. 外国における代表的なものを挙げると, Swan95)はエーテルで3期1相の深度に維持し, 戦慄発生時には筋弛緩剤を補い, Biegelow9)10)らは95%の酸素と5%の炭酸ガスに笑気を混合した浅い麻酔に自律神経遮断剤を用い, 適宜筋弛緩剤を追加している. 加温時は両者とも笑気で麻酔を維持している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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