アブストラクト(14巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺胞構造からみた体外循環における血液稀釈の実験的研究 |
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Subtitle : | 特別掲載 |
Authors : | 井上誠一郎, 宮本忍 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 日本大学医学部宮本外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 1 |
Page : | 1-22 |
Year/Month : | 1966 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「まえがき」近時体外循環による開心術は, 人工心肺装置の恩恵により驚くべき進歩と普及をもたらしたが, その反面手術例数の増加や手術適応の範囲の拡大により, ますます新鮮保存血のみならず通常の輸血用保存血の需要が激増している. とくに最近では人工心肺装置を充填する新鮮ヘパリン加血獲得が困難となり深刻な問題となつている. このような意味から装置の小型化1)~7), 同一型血液の連続使用8), 保存血使用9)などが一部で実施されているが, これらにも問題があり満足すべき状態とはいえない. さらに大量輸血による副作用, すなわち出血傾向10)11)12), 感染および最近とくに重大な社会的問題ともなつた術後の血清肝炎の増加13)14)15)も看過し得ない問題である. また大量の血液を入手するための患者の精神的, 経済的負担も非常に大きくなつてきている. さらに体外循環においても全血でprimingすることは生体にたいし悪影響も当然与え, 最近Gadboys16)17)18)らはこれをHomologous blood syndromeと呼び報告している. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |