アブストラクト(14巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 血液稀釈体外循環時におけるMannitolの腎機能に及ぼす影響に関する実験的研究 |
---|---|
Subtitle : | 特別掲載 |
Authors : | 菅原源也, 宮本忍 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 日本大学医学部宮本外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 1 |
Page : | 23-37 |
Year/Month : | 1966 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」Gibbonにより初めて人工心肺1)が臨床応用に成功2)してから, 直視下心臓内手術に対する道が開かれ, その後続々と3)4)臨床例が発表されてきているが, その反面複雑な心内操作や, 長時間体外循環を必要とする重症心血管疾患が増加している現状である. しかし体外循環は生体にとつて必ずしも生理的な循環形態ではなく, 例えば体外循環後の急性腎不全はしばしば致命的な結果に移行するから, その対策は極めて重要なわれわれの研究課題である. Shackman Volemetronらによると術後急性腎不全の予後は非常に悪く死亡率80%である. この急性腎不全を惹起する原因には, 体外循環中の尿量低下が密接な関係を有している. Glenn6)は特に長時間体外循環中における尿量維持の重要さを立証している. Barry7)がこれを防止するために滲透圧性利尿剤であるMannitolを使用することが術後の乏尿の治療に有効であることを証明して以来, これが体外循環においても広く使用されるようになつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |