アブストラクト(14巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 運動負荷試験と心放射図法による心肺予備力の検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 古田穣治, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 1 |
Page : | 74-91 |
Year/Month : | 1966 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」近年外科手術は, 手術手技, 麻酔管理の向上, 抗生物質の開発と相俟つて, 手術前後の病態生理の解明ならびに適切な術後管理により, 手術の対象となる疾患も年令も益益拡大されて来たが, それに伴い, 手術前すでに心肺機能に異常を有する症例の手術も増加しており, これら症例の手術後に起る心肺性危機を術前に予知することが可能であれば, 術後管理上極めて有利であると思われる. しかし, そのためには術前何らかの負荷試験を行いながら, 心肺動態の検索を行う必要がある. 従来, 運動負荷試験を行つて, 心電図または肺機能検査をした報告は多数発表されているが, 何れも心肺機能の一断面をとらえているに過ぎず, また心臓カテーテル法は, 心肺動態の検査には極めて有用な検査法であるが, 操作が複雑であり, 運動負荷によつて起る激しい変動の追求には不適当と思われる. 著者はこの点を考慮して, 操作が簡單で, しかも短時間に反覆して体外測定が可能である心放射図法により, 運動負荷試験と併用して, 術後に起り得る心肺性危機の予知に必要な術前心肺予備能力の評価を試みた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |