アブストラクト(14巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 動脈管開存症の手術前後における心肺機能
Subtitle : 特別掲載
Authors : 頴原寛, 宮本忍
Authors(kana) :
Organization : 日本大学医学部第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 2
Page : 130-144
Year/Month : 1966 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. まえがき」1939年Gross1)の動脈管結紮術の成功は, 現在の驚くべき心臓大血管外科発展のあけぼのをつげるものであつた. その後, 各種心臓大血管疾患に対する外科的療法の発達はめざましく, とくに動脈管開存症の手術は, その手技が容易な点で広く一般に普及するようになつた2)~14). 先天性心疾患に対する外科的療法の当然の行きつく先として, 近年乳幼児期における心臓外科の重要性に多大の関心が持たれ始めているが, いまだその60%以上が乳児期の間に死亡している現状である. しかし一方エレクトロニクスの進歩は, 人工心肺装置の開発と心臓手術の適応を広げ, 直接手術死亡率を著しく減少させることに成功したが, さらに各種心肺機能検査法の発達により, 術前術後の正確なデータを集計できるようになつてきいる. 著者は, 先天性心臓大血管奇形のうち, 日常臨床上ではしばしば遭遇する心奇形の1つである動脈管開存症をとりあげ, その心肺機能を中心に手術前後の変動について分析を行い, 興味ある知見をえたので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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