アブストラクト(14巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : ペースメーカーによる完全房室ブロック治療時の心腎機能に関する実験的研究
Subtitle : 特別掲載
Authors : 天野隆三, 宮本忍
Authors(kana) :
Organization : 日本大学医学部第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 2
Page : 145-159
Year/Month : 1966 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」完全房室ブロックはAdams-Stokes氏症候群の原因として, またしばしば内科的治療の困難な心不全をひきおこすことでよく知られている. しかも原疾患の大部分が冠動脈疾患である点からも予後は一般に不良であり, Roweら1)によれば発病後の生存年数は1年から5年である. 内科的治療薬剤として, 現在はクロロサイアザイド, 副腎皮質ホルモン, イソプロテレノールなどが用いられているが, その効果は不確実である. 一方先天性心疾患にたいする外科的治療の発達により開心術が多数行われるようになるにつれ, 心室中隔欠損症, ファロー四徴症, 心内膜床欠損症などの欠損閉鎖のさい, His束損傷による急性完全房室ブロックの発生をみることがあり, 大きな問題となつてきている. 1951年Callaghanら2)が電気刺激による心調律の人工ペースメイキングの可能性を立証していらい, この方面の研究が開発され, 1952年Zollら3)は皮膚をかいして体外式ペースメーカー(以下PMと略す)により完全房室ブロックの治療に初めて成功した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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