アブストラクト（14巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 食道癌の臨床病理学的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 渡辺寛, 赤倉一郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 14 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 197-212 |
| Year/Month ： | 1966 / 2 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「I. 緒言」食道癌手術は, 最近数年間の飛躍的発展に伴い, その死亡率は10％台にまで著減を示している. しかしながら, 食道癌においても他の癌疾患と同様, 癌の手術と云う点から, 再発なき根治手術が要求されるにもかかわらず, その遠隔成績はいまだ満足すべき状況ではない. 遠隔成績を左右する因子としては, 早期診断が第1にあげられ, 最大の要因をなすと思われるが, また一方, 食道癌の臨床病理学的事項としての腫瘍の肉眼的所見, 癌浸潤の長さおよび深さ, 手術切除断端の癌組織遺残の有無, 組織学的悪性度等を検索し, 食道癌の本態を病理組織学的に知ることは, 手術手技または手術適応の決定上意義あるものと思われるが, 未だ充分解明されていない. 著者はこの食道癌の臨床病理学的事項を手術剔出標本を中心に, 非切除剖検標本の検索をも併せ検討し, 食道癌の局所の発育状態および転移状況を把握し, 食道癌の切除範囲の問題および, 其の他, 根治的切除を行うに必要な病理組織学的検討を中心に行つた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
