アブストラクト（14巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸部大動脈瘤の外科 |
|---|---|
| Subtitle ： | 綜説 |
| Authors ： | 井口潔, 田代豊一 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 九州大学医学部井口外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 14 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 223-230 |
| Year/Month ： | 1966 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「I. 胸部大動脈瘤の外科治療の概況」胸部大動脈瘤の手術は血管外科の発展と共に, その手術成績も次第に向上しつつあるが, 我国に於ける手術成績をみると必ずしも満足すべきものではない27). 1902年, フランスのTufferは, 初めて上行大動脈瘤の結紮術を試み, 嚢状大動脈瘤の頚部を2本のCutgutで結紮し, 術後13日目に破裂死亡したが, 病理解剖所見より側壁縫合術の可能性を既に述べている26). 1948年, Yeager＆Cowley等は, Cellophanや他のプラスチツクを使用して纒絡法と試み32), Abottは32例中40％に疼痛の軽減を認めたが, その結果は失敗に終つている. 1905年Grossが大動脈縮窄症の切除, 端々吻合に成功して以来, Hufnagel13)は大動脈切除の可能性に着目していた. 1951年に至り, 初めてDeBakey, Cooley7)等が嚢状上行大動脈瘤切除に成功し, 同年, Bahnson1)も同じく側壁縫合術に成功している. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
