アブストラクト(14巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 両心by-pass冷却法ならびにV-A by-pass冷却法の研究
Subtitle :
Authors : 根本忠夫, 光野孝雄
Authors(kana) :
Organization : 岩手医科大学第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 3
Page : 245-266
Year/Month : 1966 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」心臓外科が今日のように発達したのはopen heartの手段としての低体温法や人工心肺が, ほぼ実用の段階に達し, 心内の盲目的操作の代りに, 心内を空虚にして明瞭な視野の下で, 安全に手術を行ないうるようになつたためにほかならない. 即ちBigelowら1), Swanら2)3), Lewisら4)によつて研究および臨床応用が進められた浸漬低体温法は, 近年にいたり, 特に我が国で研究され5)7), 20℃前後のいわゆる超低体温が検討されるに及んで, 相当の血流遮断の延長が可能となつたが, なお, 遮断時間には一定の限度があり, また, 冷却加温に長時間を要することは否定できないところである. 一方, 人工心肺装置による体外循環については1937年Gibbon8)によつて酸素附加装置による潅流実験が行なわれて以来, 次第に装置の性能が向上し, 長時間の潅流も可能となりつつある. しかし, 人工心肺装置による体外循環は, 多大の経費と多量の血液とを要し, これが人工心肺装置使用の隘路をなしている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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