アブストラクト(14巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 超低体温下心血流遮断許容時間の延長に関する実験的研究 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 太田里美, 杉江三郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 北海道大学医学部第2外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 3 |
Page : | 267-289 |
Year/Month : | 1966 / 3 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. 緒言」低体温法が開心術の手段として研究され出したのは1950年Bigelow7)8)による. 1953年Lewis44), 続いてSwan72), Bailey4)等により臨床応用がなされて以来, 幾多の研究が発表されて来た8)10)78)74). しかし体温下降に伴う合併症, 殊に心室細動発生の危険性のため, その安全温度も30~28℃, 適応も8~10分の心血流遮断下に完了し得る先天性心疾患に限られるとされた18)45)75). しかしながら本邦においては渡辺80)81), 岡村67)~58)等はエーテル深麻酔下全身冷却法により, これまでの概念を破り超低体温法を行なつて臨床的にも優れた成績を報告した. 著者の教室でも以前よりこの方法を取り挙げ実験研究の結果, エーテル深麻酔, 自律神経遮断剤の使用により20℃, 40~50分の心血流遮断も安全に行ない得る事を確認し, 臨床的にもFallot氏四徴症を含む開心術に広く応用し, 満足すべき結果を得ている事は既に報告されている77)83). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |