アブストラクト(14巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺のいわゆる“Vanishing Tumor” |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 森山竜太郎, 新垣善一, 千葉成宏, 関保雄, 鈴木千賀志 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東北大学抗酸菌病研究所外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 3 |
Page : | 290-293 |
Year/Month : | 1966 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺の“Vanishing Tumor”とは, Gefter(1950年)により, 「心不全患者において濾出液が葉間肋膜腔に限局性に貯溜し, 胸部レ線写真であたかも腫瘍の如き陰影を呈し, かつ心不全に対する治療によつてその症状が改善するとともに腫瘍様陰影も比較的短期間で消失するもの」と定義されたが, このようなものの存在は, 既に1928年Stewart1)記載しており, この後いくつかの報告がみられたがが, 1950年Gefter2)はそれまでに報告された18例と自験例4例について検討を加え, これが全貌を明らかにすると共にそのレ線的特長から肺の“Vanishing Tumor”と命名した. 更に1955年Higgins3)は, その後の報告を加えた41例について同様な検討を行ない, Gefterの所説を裏付けるとともにその診断規準として次の2項目を挙げた. (1)うつ血性心不全の症状に伴う限局性の葉間陰影, および(2)心不全に対する治療の奏効に伴う陰影の消失. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |