アブストラクト(14巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 重症筋無力症における胸腺ならびに胸腺腫の組織学的研究
Subtitle :
Authors : 佐治公明, 槇哲夫
Authors(kana) :
Organization : 東北大学医学部槇外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 4
Page : 346-356
Year/Month : 1966 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. まえがき」重症筋無力症の発生機転に関しては, 現在なお未知の点が多い. Leder1)によれば, 本症が胸腺と関連を持つことを最初に指摘したのはOppenheimであつたというが, 1901年, Weigert2)の報告以来外科領域の疾患として徐々に注目を浴び, わが国においても胸腺または胸腺腫剔出術が検討されつゝあるが3)4)5), 本症における胸腺組織の変化を, 外科臨床例について総括的に追求した研究は, 現在までわが国においては数少ない. さきに教室香川6)は, 本症19例に対する胸腺または胸腺腫剔出術の臨床について報告したが, 著者はこれら外科臨床例における胸腺ならびに胸腺腫の組織学的変化を検索し, 重症筋無力症と胸腺との関連につき以下の知見を得たので報告する. 「II. 研究材料および方法」材料は表1のように, 槙外科教室において重症筋無力症の外科療法として, 1961年8月から1964年7月までの3年間に剔出された胸腺13例および胸腺腫6例, 計19例を対象とし, 対照例としては, 先天性心疾患の手術に際して試験切除された胸腺19例, および重症筋無力症を伴わない胸腺腫5例, 計24例を用いた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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