アブストラクト(14巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺動脈塞栓症
Subtitle :
Authors : 毛受松寿, 星和夫, 吉野信行, 森山英男, 赤星良, 松尾宏二, 永倉幸平, 高橋孝, 川嶋健吉
Authors(kana) :
Organization : 東京医科歯科大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 4
Page : 357-369
Year/Month : 1966 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒論」肺動脈塞栓は欧米に於ては比較的しばしば遭遇される肺疾患の一つであつたが4)28)44), 最近10年間に急速な増加が注目せられ3)7)9)10)16)米国にあつては年間3000人近くの本症による死亡があるとされ34), とくに高年者には高率に認められ, その死亡原因の重要な位置をしめている15)16). 我国ではこれに反して稀な疾患と考えられていたが52)61), 従来稀とされていた各種疾患が漸次欧米なみに近づきつゝある点より将来増加の可能性が想像される. 事実, 上田, 村尾64)が昭和39年内科学会シンポジウムに於て報告した如く, 全国150カ所(内科系103, 外科系47)の各教室及び大病院に於けるアンケート調査によると, 最近10年間に入院患者数に於て0.005%より0.03%に, 剖検により診断された本症数は0.24%より2.14%に漸増し, その発生頻度は6~9倍に増加していることが示され, その増加率は欧米なみであり, 一方心並びに血管系の疾患, 或は外傷などに於けるその予後または手術成績を左右する合側症の一つとして15)注日されている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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