アブストラクト(14巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 血清諸酵素活性測定による肺癌の診断と放射線治療の効果判定について
Subtitle :
Authors : 藤本茂, 綿貫重雄
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学医学部綿貫外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 4
Page : 370-387
Year/Month : 1966 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」自然治癒のない事と転移形成が, 悪性腫瘍の治療をはばんでいる原因と言えよう. 悪性腫瘍が若し原発巣にのみとどまり, 転移を形成しないとすれば, その治療は現在の外科手術と放射線療法のみでその目的の過半に達したと言えようが, 転移を形成するため, 種々の診断法が考按, 実施され, また麻醉, 放射線療法, 化学療法, 手術操作等の進歩にも拘らず, 悪性撞瘍の手術成績は未だしの感を免れない. 悪性腫瘍の治療の根本は腫瘍を切除する事であるが, この手術による切除も結局は局所療法である故それが転移を起す前に行なわない限り完全な解決は望めないであろう. 更に手術操作に際して腫瘍の圧迫, 牽引, 擦過 破壊等により領域静脈, リンパ管内に腫瘍細胞を流出させ, 又手術野にも散布する可能性1)~7)がある. そこで, 近来術前に放射線や制癌剤を使用する事により前述の因子を抑制し, 更には手術適応の拡大まで8)9)10)11)12)13)考えられるに至つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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