アブストラクト(14巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺化膿症に於ける線維症の臨床病理学的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 高木芳嗣*,**, 篠井金吾*, 大高裕一** |
Authors(kana) : | |
Organization : | *東京医科大学外科学教室, **東京医科大学病理学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 9 |
Page : | 970-985 |
Year/Month : | 1966 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 研究目的」諸種抗生物質の進歩に伴い肺の感染性疾患は著しい変貌を遂げて来ているが, この中でも代表的なものは肺化膿症であり, 過去に見られたような定型的な悪臭痰を主訴とする広範囲性病巣を有する急性型のものは著るしく減少し, 比較的症状の少い慢性型, 或は空洞を形成することなく瀰漫性に線維症を有するような炎症巣のものが次第に増えて来ている. 肺化膿症における病理組織学的研究の報告は内外多数の文献1)~8)があるが, 東京医大外科学教室でも戦前から今日に至るまで佐藤, 篠井9)~18)を始め名倉19)~21), 永井22)早田23)~24)等の長年月に至る系統的研究が発表されており, その全貌が殆んど解明されたかに思えるが, 化学療法普及期までの変貌せる状態についての比較研究はなされていない25)~31). 更に抗生物質に依る諸種肺感染症の様相の変化32)~35)と, 肺の病態生理学36)~39)的見地から, 肺線維症の問題が最近になつて注目され出した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |