アブストラクト(14巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 血液稀釈, 血液置換法による超低体温法の実験的研究 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 横山太郎, 砂田輝武 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 岡山大学医学部第2外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 14 |
Number : | 9 |
Page : | 1004-1025 |
Year/Month : | 1966 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第I章 緒言」人工心肺と熱交換器を併用し任意の温度まで体温を低下せしめて開心術を行う方法は, 複雑な心内操作を行うために欠かせない便利な手段であり, 現在の心臓外科においては潅流冷却法がその主流をなしているといえる. 生体外に導き出された血液を直接冷却して低体温をうる方法はすでに1952年Delorme1)によつて実験的な検討が行われ, Gollan(1952)2)もまた犬で潅流冷却法により29℃までの低温が安全にえられることを示している. ついで, Juvenelle(1954)3)は更に温度を低下させ, 12~16℃まで冷却して生存例をえGollan4)(1955)は1.5℃まで冷却して生存例をえた. これらの一連の動物実験により低温それ自体は生体にとつて十分耐えうることが判明し, これらの実験を基礎として臨床応用の可能性も開かれた. 熱交換器, 体外循環装置もまだ完全なものでなく, 体外循環法自体の安全性がなお論議されていた時でもあり, 広汎な臨床応用にはほど遠く, Ross(1954)5)が少数例に臨床応用を試みたにすぎない. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |