アブストラクト(14巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 冠状心疾患の外科療法に関する実験的研究
Subtitle :
Authors : 中川康次, 綿貫重雄
Authors(kana) :
Organization : 干葉大学大学院医学研究科外科系外科学(I)
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 10
Page : 1130-1144
Year/Month : 1966 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」人工心肺による体外循環法の発達は, 低体温法の導入とともに今日の心臓血管外科に長足の進歩をもたらしたが, 後天性心疾患の重要な位置を占める冠状心疾患の分野では, 半世紀以上にわたる絶え間ない努力にもかかわらずいまだ手術術式が確立されていない現状である. 一方欧米諸外国はもとより, 我国においても統計の示すように, 心疾患中本疾患にたおれる者が年々増加の一路をたどり, 最近十数年間に約2倍以上に達している29). 然るに内科的, 保存的療法が, 各種冠拡張剤乃至は抗凝血薬療法の進歩にもかかわらず, 既に存在している乏血性心筋の再血管化, 或いは器質的冠動脈閉塞の改善に対して治療効果の限界がある以上, 積極的な外科治療法の確立が望まれている. 既に1916年Jonnescoは交感神経切除術により, 次いで1933年, Blumgartらは甲状腺剔出術を行なつて狭心症の疼痛, 或いは心臓負荷を軽減せしめんとした.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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