アブストラクト(14巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 低体温麻酔下における心蘇生法としての冠潅流法に関する実験的臨床的研究
Subtitle :
Authors : 松村光起, 葛西森夫
Authors(kana) :
Organization : 東北大学医学部葛西外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 14
Number : 11
Page : 1215-1237
Year/Month : 1966 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I 緒言」直視下開心術を目標とする低体温麻酔は, Bigelow1)~5)の基礎的研究に端を発し, これに刺激されたBaileyは1952年夏, 心房中隔欠損症に初めて低体温麻酔を応用し4日遅れてLewis6)が心房中隔欠損症の低体温麻酔下開心術に初めて成功した. 以後低体温麻酔下開心術臨床成功例はSwan7), Bailey8)などにより急激に増加し, 心臓外科に新機軸をひらいた. しかしその後Gibbon9), Lillehei10)などによる人工心肺の開発と相侯つて, 低体温麻酔には心室細動発生の危険という点から, 低体温下開心術にたいする批判が抬頭し, その適用範囲は直腸温28℃までで, その遮断時間もせいぜい10分以内とされるに至り, 適応される疾患も単純な心房中隔欠損症, 肺動脈狭窄症などに限定され, より複雑な心内奇形の修復術は低体温麻酔よりは人工心肺に頼るべきであるとの意見が学界の大勢を占めるに至つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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