アブストラクト(15巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 特発性食道拡張症の食道運動に関する臨床的研究
Subtitle :
Authors : 今井康晴, 赤倉一郎
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 1
Page : 1-13
Year/Month : 1967 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I はじめに」特発性食道拡張症は, 食道の良性疾患中, 最も多いものの1つであるが, その病態, 治療に関して, 未だ意見の一致を見ない点も少なくない. Willisによる初例報告以来, 幾多の研究にもかかわらず, 本症の病因は解明されれていないが, その主要病変は, 食道壁在神経叢(Auerbach)の変性であることが知られている35)40)48). Kronecker, Meltzerらの食道運動の研究に端を発し, 電気圧力計を用いた食道内圧測定法により, 本症の病態生理は徐々に解明されつつあるが10)14)24)30)37)46), 進行する病状との関連, および術後の病態の変化を追求した報告は少ない36)38). 著者は, 慶応義塾大学医学部外科に入院した本症例について, 食道内圧測定, 食道レ線映画を主とする諸検査を施行し, その病態を可及的に数値によつて表現し, 正常例との比較と, Petrovsky手術前後の病態に関して, 少数統計理論を応用し, 興味ある結果をえたので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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