アブストラクト(15巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 直視下心内手術の研究(そのV)-長時間体外循環における酸塩基平衡とその補正について-
Subtitle :
Authors : 中江純夫, 和田寿郎
Authors(kana) :
Organization : 札幌医科大学胸部外科学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 1
Page : 34-56
Year/Month : 1967 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」人工心肺装置の発展にともなつて直視下心内手術は飛躍的進歩をとげ, 今や短時間の手術は日常安全に広く行なわれるようになり, それとともに複雑な心奇形や後天性心疾患に対する弁移植術等, その適応疾患の範囲も拡大され, その手術手技の複雑さのため, 長時間の人工心肺使用による体外循環が必要となつてきた. しかしながら, 人工心肺装置は循環および呼吸の生理的機構を機械的に代行するものであり, 生理的および生化学的に種々の悪影響を生体に及ぼすことは明確であり, 現在使用されている種々の型の人工心肺装置による体外循環時間には一定の限界がある. 生体に及ぼす種々の生理, 生化学的変化の1つに組織のhypoxiaによる代謝性アシドーシスの問題がある. この問題については, 人工心肺臨床応用の当初から種々論議され, 研究1)2)されてきたものであるが, いまだに体外循環の重篤な合併症の1つである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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