アブストラクト(15巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 電気的心細動発生法(Electrically Induced Cardiac Fibrillation)の基礎と臨床応用に関する研究 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 金子正光, 和田寿郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 札幌医科大学胸部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 15 |
Number : | 6 |
Page : | 641-657 |
Year/Month : | 1967 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」人工心肺装置の臨床面への応用が, Gibbon1)によつて初めて成功して以来, 直視下心手術は, この10数年間に飛躍的進歩をとげたが, それとともに任意心拍停止法も, 今日までに数多くの基礎的研究, および臨床応用とその評価がなされて来た. すなわち開心術の初期の頃, 心拍停止法として極めて広範囲に使用されたクエン酸カリによるMelroseの方法を初めとして, アセチールコリン, あるいはマグネシウム, カリウム, ネオスチグミン混合液等の薬物による心停止法, 大動脈遮断による無酸素法, 低温冷却法(冷冠潅流法, 氷水浸漬法)など種々の心停止法が広く応用されて来た. しかし薬物を用いる方法はまもなく, 使用された薬物による心筋の障害や術後合併症がしばしばみられるにおよんで, 今日ではまつたく用いられなくなつた. 現在一般に使用されているのは, 大動脈遮断による無酸素法であるが, この心筋の無酸素状態は, 心筋の代謝面におよぼす悪影響から, その使用可能な時間に制限がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |