アブストラクト(15巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開心術における体外循環の研究 特に心腔内還流量からみた送血量の制御について
Subtitle :
Authors : 上田武, 曲直部寿夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 8
Page : 810-824
Year/Month : 1967 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I 緒言」人工心肺装置を用いて開心術を行う場合, 開心術中の体外循環を誰が操作しても安全に行えるように, これを自動化しようとする工夫がなされている1)2). その第1は装置自体を制御する段階であるが, この点については現在ほぼ克服されている3)~6). 第2は装置と生体とを含めた体外循環そのものについて, これを制御しようとすることである7)~11). 後者に関して教室では基本的な問題として体外循環を生理学的に考究し, 血行動態およびガス動態の面から体外循環における制御量およびその目標値を明らかにし, さらにこれらをうるための装置には至適操作条件の存在することを発表して来た12)~17). そしてこの操作条件を用いる限り誰が操作しても体外循環を長時間安定した状態に維持しうることを主張し18)~20), 自動制御への可能性を明らかにして来た. ところが, 体外循環が開心手術に際して用いられる場合には, このような操作条件を守つていても手術操作によつて必然的に制御量が目標値からずれて来ることがある21)22).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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