アブストラクト(15巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気道再建の実験的研究
Subtitle :
Authors : 目黒澄雄, 砂田輝武
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部砂田外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 9
Page : 934-957
Year/Month : 1967 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」頚部あるいは胸部の悪性腫瘍による気道の閉塞は日常しばしばみるものでその対策に困惑しているが, 最近はさらに労働災害あるいは交通災害の増加に伴い起る気道の損傷, または圧迫等による呼吸障害が治療の対象となる場合が少なくないが, いまだこれらに対して満足すべき治療法は確立されていない. 岡山大学医学部第2外科教室においては過去数年間気道の再建に関する実験的研究を行なつており, 著者は主として頚部における悪性腫瘍の根治手術に伴う気管の切除, または外傷による気管の欠損, あるいは腫瘍その他による狭窄のため呼吸障害をきたし, しかも気管の単なる縫合, 端々吻合あるいは気管切開術などの簡単な方法によつて解決し得ないような症例に対して心要な気道再建に関する一連の実験的研究を行なつた. 気道再建の方法に関しては今日まで多数実験的または臨床的研究の報告があり, 散発的な成功例の報告はあるるが, 未だ一般に認められるような確立された方法はない, 最近高分子化学の発達により代用臓器として使用の期待しうるような新しい材料の入手も可能となつたので, これらの材料を使用し従来記載のない新しい方法で気道再建の実験的研究を行ない若干の知見を得たので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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