アブストラクト(15巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道癌術後肺合併症の研究 (術前肺換気機能面よりの検討)
Subtitle :
Authors : 大森孝文, 赤倉一郎
Authors(kana) :
Organization : 慶応義塾大学医学部外科学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 9
Page : 958-970
Year/Month : 1967 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」近年, 麻酔, 術後療法の進歩と共に食道癌の治療も広く一般に行なわれるようになり, 術前照射の併用とあいまつて手術適応も拡大されと来たが, まだ他の消化管手術にくらべ成績は不良である. 食道癌根治手術は開胸, 開腹という大きな侵襲を加えるため, 術後心肺系におよぼす影響も大きく術後合併症が高率に発生し手術死亡も高くなつている. 術後合併症のうち肺合併症は最も多く発生し予後を決定する重大な因子の1つとなつている. この発生を術前に予測することが出来れば, 気管切開, 去痰剤の投与などの対策も速かに講じられ発生を抑えるのに極めて好都合である. この点従来の換気機能検査のみでは, この発生を予測することは困難であり, 術前の換気機能の面より術後肺合併症発生の問題を追求した臨床的研究は少い8)29)51). そこでこの検査法を再検討すると共に換気力学的検査法の有する利点に着目し, これを食道癌症例に施行し, 術後肺合併症の発生との関係を追求した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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