アブストラクト(15巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 心内膜および心筋の生検法(II)(心腔内心筋生検) |
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Subtitle : | |
Authors : | 今野草二 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医大心臓血圧研究所外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 15 |
Number : | 10 |
Page : | 1005-1012 |
Year/Month : | 1967 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」前回, 心内膜心筋生検鉗子の構造と使用法を述べたが, 今回は実験および臨床経験の要点を紹介する. 「実験」1961年12月から1962年年3月にかけて, この生検法の安全さを確かめるため, 13匹の雑種犬を用いて実験した. 犬の体重は9㎏から14kgまでで平均12㎏であつた. ラボナールで静脈麻酔し, 総頚動脈と頚静脈を露出し, ここから生検鉗子を挿入した. 各犬につき右心房3カ所, 右心室4カ所, 左心室4カ所より粟粒大の心筋の生検標本を採取した. 標本の大きさは組織学的検査に十分であり, 心内膜と, それから3mmの深さまでの心筋が採取できる. 切除するときの器械的損傷はごくわずかで, 切口に接した1~2の細胞が圧挫されるていどである. 生検時の心電図の変化は予想外に軽く, 心筋を切除する瞬間でさえ正常であつた. ただ鉗子が心臓壁を圧迫した時2~3コの期外収縮が起ることはあるが, これも一過性で, 持続的変化を残すようなことはなかつた. 13匹は全例生存, 健康であつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |