アブストラクト(15巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 「左→右短路を伴う先天性心疾患の肺循環に関する研究-肺血管抵抗による機能的分類」 |
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Subtitle : | |
Authors : | 中田健, 曲直部寿夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大学医学部外科学第1講座 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 15 |
Number : | 10 |
Page : | 1013-1034 |
Year/Month : | 1967 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. 緒言」先天性心疾患に対するる心臓カテーテル法1)の応用は確実な診断根拠をもたらすと共に, 病態生理解明の端緒となり, 先天性心疾患における肺循環のもつ意義が次第に認識されるにいたつた. 一方心臓外科の発達もまた先天性心疾患に関する知見の集積を促したのである. そして左→右短絡を伴なう先天性心疾患の肺循環には巾広い病態のみられることが明らかになつた2)3)4). 病態生理学的諸因子のうちでは肺動脈圧の上昇が重視され, 手術成績など臨床的知見から疾患の重症度ないし手術適応を決定する指標と看做されている5)~8). 測定された血管内圧, 即ち肺動脈圧そのものを指標として疾患の重症度を判定することの妥当性は疑わしく, 外科臨床上不都合に遭遇することがあつた. 肺循環においても1つの臓器循環として最も重要な因子は血流量であろう9). この肺血流量を規制するのが肺血管床の態度, 即ち血行動態の因子で表わせば肺血管抵抗であると考えられる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |