アブストラクト(15巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管切開術の適応に関する研究(特にHypoxia, Hypercapniaの生体におよぼす影響に関する心電図学並びに血流動態の所見を中心にして)
Subtitle :
Authors : 五十嵐三儼*,**, 岡村宏*, 瀬田孝一**
Authors(kana) :
Organization : *岩手医科大学麻酔学講座, **岩手医科大学外科学第1講座
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 15
Number : 10
Page : 1063-1097
Year/Month : 1967 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」近年, 麻酔学の進歩と共に, 外科的治療学は長足の進歩をとげ, 特に乳幼児外科, 老人外科, 胸部心臓外科等の発展は目覚しいものがある. これ等に伴なつて術後の管理においても, 種々の問題が提示されるに至つた. たとえば重症心疾患手術後には, 特に心肺機能低下による呼吸系, 循環系の合併症があり, これに対して種々の抗生物質, 酵素製剤の新薬が考案されると同時に, 処置法にも考慮が払われるうになつた. たとえば酵素療法, 積極的な呼吸管理等であり, 特に呼吸管理としては気管切開術, 気管内洗滌, 間歇的陽圧呼吸, 人工呼吸器の使用等の一連の管理に関心が払われるようになつた. ところで術後の重症患者, 幼小児等で緊急に呼吸不全で気管切開術を要する場合がしばしばあるが, その際いかなる時期に, 気管切開術を施行すれば良いかについては, 文献的に見ると, 上気道の機械的障害のあるものと, 分泌物の多量にあるものとの, 2つに大きくわける人や, この機械的障害と気道内分泌物の多いものの他に, 神経系の障害によるもの等を加え, また現在は大手術後の呼吸機能不全のものに対しても, 適応に入れるものもあるが, その際の適応の理由については, 大概は一般症状の説明にとどまり, 直接客観的な指標となる所見が, 提示されている報告は見られない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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