アブストラクト（15巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 重複大動脈弓の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例報告 |
| Authors ： | 野々山明, 宮本勇, 勝田宏重, 小谷澄夫, 中橋正明, 香川輝正 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 関西医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 15 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1166-1171 |
| Year/Month ： | 1967 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 大動脈またはその分枝の構造異常により, 食道および気管を囲続して血管輪vascular ringを形成し, その狭窄症状として嚥下困難を初めとする所謂Dysphagia lusoriaを招来する奇型としては, 重複大動脈弓, 左側動脈靱帯を伴なう右側大動脈弓, 異型右鎖骨下動脈, 異型腕頭動脈および異型左総頚動脈があるが, この中でも, 重複大動脈弓が血管輪を形成する頻度は甚だ高いにもかかわらず, その治験例は少なく, 本邦では現在までに僅か1例の手術の治験をみるにすぎない. 私達は最近, 重複大動脈弓で左側大動脈弓は左鎖骨下動脈起始部の末梢より閉鎖し, さらに左側動脈靱帯が加わつて血管輪を形成している28才, 女の1例に遭遇し, 術前診断の後, 外科手術により治癒せしめえたので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例：28才, 女. 14才頃より食事の際, ときどきのどにつかえる感じがあつたが, 当時それ程気にかけることもなく放置していた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
